About ANTORA
グラフィックデザイン / デザインの分野で従事する傍ら、普段アイデアや、たわいも無いラフスケッチを書き留めるノートの存在について考えるようになりました。しかしサイズ・用紙・使用感など自身の理想とするノートにはなかなか巡り会うことはできません。それは誰もが思い当たる課題です。 そして考えた結果、自身で納得するノートを求め創作するに至ります。
試行錯誤する中でひとつ辿り着いたのは、「ノートは単なる消耗品ではなく永続的に残すべきもの」ということです。自らの痕跡を残すように、使い手の筆跡や思考さえも綴じ込め、残ってゆくものと捉えています。
それは記憶媒体に閉じ込められたデジタルデータとは全く性質が違うものです。
そして自分自身の体験からも、残す(遺す)ことの大切さについて日々考えるようになります。
自身が残すべきものを残す。そのような時にどのような形で残すのか。気がつけばそこにあるかのような必然性を垣間見ながら、ゆっくりと大切なことと大切な人と向き合い続けたいと思います。
-
前田 健治 Kenji Maeda
デザイナー / アートディレクター Designer / Artdirector
1984年2月 大阪生まれ 京都育ち
ZOOMDESIGN退職後、2012年にmémを設立。
コンセプトワークからブランディング・グラフィックデザイン・デジタル分野まで、さまざまな領域でのデザインを手がけています。
Design work > https://www.m-e-m.jp/